山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

明石駅南再開発地域進展の記事踊る

 神戸新聞明石版に明石駅南再開発地域が拡大されて、旧ダイエーがあった3つのビル全部が入ることになったと大書報告されている。
このあたりは、戦後映画館街として発展。確か西から松竹・山陽座(のち東宝)・東映白鳥座(洋画)と並び、駅前の日活をいれると5つの劇場が軒を連ねていた。
記憶にあるのは、戦後始まったストリップショーと公衆衛生広報の性病映画。
最初ストリップといっても、せいぜい舞台にタライを持ち出しての入浴ショウで、ほんと今とは大違い。
歌謡歌手の実演とかも大人気で、春日八郎来演の際には妹が花束贈呈した。
それ以来、わが母は終生春日八郎フアンでとおした。
娯楽と言えば映画。TVがそこそこ行き渡るまでは、劇場は立ち見が常識。押すな押すなの盛況で、入場料のお札を数える間もなく、ミカン箱に踏み込んでいたとか。劇場の支配人が桜町で良い顔だったのも頷ける。
そんな町が、TVの普及とともに閑古鳥が鳴き出した。
その起死回生の一手がダイエー誘致。まずは東宝を建て替えてダイエーがオープン。回転を待つ人の列が、ぐるっと大明石1丁目を一周したもんだ。
それからは、松竹を繋いで増床。そして駅正面となるダイエー東館がオープンする事で、完全に映画館街はダイエーの主要館へと変身した。
一時はダイエー内でベストファイブに入るほどの成績を残した。
そして中内ダイエーバブルが破裂。現在の幽霊ビルへと姿を変えた。
そんな状況下で持ち上がった今回の中心街活性化再開発。新聞発表では松竹部分が欠落していたが、今日の発表ではその部分も編入して理想的な形状・機能を有する事となった。まずはめでたし、めでたし。
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