山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

新幹線安全神話

 新幹線緊急停車が報じられた。
どうやら新幹線安全神話とやらが揺らいできた証拠ではないのか。
どうもこの神話という言葉が信じられない。
我が業界では、いや日本人には戦後土地神話と言うものがあって、土地の値段は上がることがあっても、決して下がらないというもの。
このなんの根拠もない思い込みであれよあれよとバブル膨らみ、そして弾けた。
確か日本には不敗神話があって、大和の国は古来負けたことが無く、またこれからも決して負けることは無いという集団催眠にかかり、ハメルーンのネズミよろしく太平洋戦争という悲惨の極みに突っ込んでいった。
なにしろ、飛行機は墜ちるし、船は沈む、車は事故を起こすものだし列車電車は脱線転覆を起こす。
この事実に抗って、新幹線は開業以来脱線無事故を誇って来た。
もしあのスピードで脱線衝突事故を起こせば、千人を超す乗客の大半が事故死する事は誰にも予想できる。
その事故を防ぐ手立てが万全だから絶対事故は起こらないと言ったのではなく、あのスピードで走らすと決めた以上は絶対事故は起こらないと言いきらざるを得なかっただけのこと。
安全神話になんの裏ずけも無い。
最近新幹線のちょっとした事故が多発。士気の低下か、フエイルセイフが機能していないのか。
そろそろ雲行きが怪しくなってきた。
出来れば新幹線脱線転覆の便に乗ると言う籤だけは引きたくないもんだ。