山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

買い物弱者向けスーパー

明石の地でも最近は近隣にス―パーの1つや2つがあって、もう出店の余地はありそうに無い。
それほど、従来の立地条件から云えば考えられない所まで客の居そうな所は埋め尽くされた。
中には、繁盛店が有ればその隣にでも出店しようかという店まで現れた。
血で血を洗う安値合戦と出店競争は企業の体力勝負となり、このご時世勝ち残るための消耗戦は当分続くことだろう。
ところが、世の中不思議なもので、今日の日経では過疎地や団地の高齢者をターゲットに「買い物弱者」向けスーパーを展開しようかとの動きが報じられている。
今までは、既存店での買い物弱者に対する支援に限られていたものが、その施策をメインに行ってゆこうと云う訳だ。
その出店基準は地方・郊外で半径1キロ以内に店が無く、3000人程度が住む地域。都市部では高度成長期に建てられた高齢者の多い団地等で、半径500メートル以内が小売店の空白地帯になっているところだ。売り場面積は300-500㎡で、商品は青果など生鮮品やナショナルブランド約2000点に絞る。生鮮品は全国のの加工センターで商品化してから店舗に配送。加工食品は一定量売れれば自動的に発注するシステムを導入し、店主とパート従業員で運営する。多分FC展開となるんだろう。
この立地なら広い駐車場も要らないし、投資も少なくて済む。
経済産業省の推計では(まあ何でも調べてあるわ)、買い物弱者は全国で約600万人。今後は2000-3000万人に増えるとの見方もある。
要はすきま市場ということで、これなら今まで見向きもされなかった土地が有効利用となって我々のお仕事になること間違いなし。我田園に帰らん。