山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

尋ね人

終戦間も無くのころ、NHKで連日放送をしていたのが、尋ね人番組。淡々と探している人の、かすかな情報を読挙げるだけの内容だったが、戦地で、内地で図らずも生き別れになった人々。あえなく目前で死んでいった戦友、知人の親族にその事を伝えようとする人々等、無数の人々の思いが行き交う。
それは凄い番組だったが、その事を気に掛けるともなく聞いていた自分が恥ずかしくなった。
この狭い日本でも人探しは難しい。当今は、個人情報等と云う厄介な取り扱いが一層事を難しくしている。
ましてや、異郷の大地ブラジルともなれば、今もアリチャンと電話で話したが、ちょいと隣の町といっても300キロは離れている。
こんな広い所で、さあ会いましょうとなってもなかなか容易ではない。
となれば、せめて現地でTSUNOという珍しい名前を電話帳で探すぐらいが関の山。電話してみて日本語が分かる人が出てくれば、話が進む。
そんなことを考えながら、念のため、昨日土佐・須崎から届いた次男さんの住所にエアーメールを出す準備に取り掛かった。
最近どうもボケが入って来たのか、頭のめぐりが捗捗しくない。腰を挙げて郵便局に行く段になって、ブラジルに着いてから、向こうで投函すれば早く着くことに気が付いた。 いやお粗末。