山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

いよいよメルトダウン秒読み・・・八つ当たり雑感

福島原発の冷却水注入対策といわれる一連の作業を見守る。
まあ屁のような及び腰。怖々毒蛇を長い棒きれで突いているとしか見えない。被爆の恐れありと云う事で、ヘリコプターがホバリングする事も無く、ただ水を撒いて見せただけのパフォーマンス。
地上からの警視庁自慢の放水車も、近づくのを恐れるあまり、放水が肝心の第3号機にかかりもしない。確か防衛大臣は決死の覚悟で決行すると断言していたはず。平成の御代に今広瀬少佐が現れるなんて無理な話だった。
かくして、火急の対策は明日に先送り。この間にも、メルトダウンのカウントダウンは刻一刻と進んでゆく。人口集中の地域でのメルトダウンはその被害がチェルノブイリどころではありません。
世界で唯一原爆を2個も落とされた日本は、再び世界で初めて原子炉の壊滅を経験する。つくづく原子との宿命的な因縁があるとしか思えない。
②NHKはこの震災を東北関東大震災。新聞等は東日本大震災。中には東北関東沖大震災との名前で募金を呼び掛けているNPOもあります。これを只の混乱と片付けていいものか。
③企業がこの事態をに宣伝を自粛する中、穴が開いたコマーシャル枠を埋めるのがAC機構だとか。
11日の震災発生時から延々、このAC機構の訳のわからぬPRを見せつけられている。
おまけに決まってPR動画の最後に「エーシー」との効果音。TVに釘付けになっている身には苦痛としか言いようが無い。もっといえば拷問に等しい。
其れが今日17日夜8時30分娯楽番組で最後の「エーシー」が消されていることに気が付いた。
やっとのことと苦笑いしながらも、気になるのは今の今までこの処置が施されなかった鈍感さだ。
④戦争中、爆撃・機銃掃射の下でも国鉄マンは必死に列車を走らせた。人を物を運ぶと言う使命に命を賭していた。其れが平成のこの震災下、首都圏のJR・私鉄各社が早々と運休の張り紙をしてシャッターを下ろして恥じ入る風も無い。それでも再開を信じて延々並び続ける哀れな羊としか言えない人々がいる。帰宅難民・通勤難民達よなぜ暴れない。どこまで馬鹿にされれば気が済むのか。
⑤震災の現場に放り出されたままの被災者にそろそろ疲れが見えてきた。防災対策の為拠点病院とかも定められていた筈が、組織図を埋めて気が済んだのか。それで事足れりと思ったのか、実際の執行組織はホッタラカシ。何をどうすればいいのか茫然自失。
現場の必死さと、肝心の救援復興を担う当事者ガ見せる無神経さとの乖離は絶望的広がりだ。
原発事故で半径20−30Kの地帯に物資を届けるトラックの運ちゃんが、その地帯には行けないと引き返している。風評と過度な危険情報がなせる業。この国は何事も極端から極端に走り、混乱と犠牲を果てしなく生み出して行く。最早国そのものがとっくにメルトダウンしていたんだ。嗚呼。