山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

業界人2様

今夜9時前、TVの前でドラマを見ていた時、携帯が鳴った。覚えのない番号に何だろうと出てみるとよくドラマで聞く脅迫電話の声のような音が聞こえる。もしもしと何度も繰り返すがやはり言葉には聞こえてこない。かなりこの音の正体を確かめようと勤めたがサッパリ分からないまま電話を切ろうとした間際に女性の声が聞こえてきた。「高知のFでございます。主人は咽喉ガンを手術して声が出なくて人工声帯です。」と話す。
F氏は淀川製鋼所を経てレアメタルの輸入を手掛ける一方、旧制中学の友人の人脈を辿って不動産仲介をされていた。おなじ神戸高知県人土陽会の御縁でいろいろ物件情報の交換をしていた仲間。
残念ながら、未だ成約に至った案件は無いが、淡路島のプラザホテル売却の話は直接MBSのトップからの情報で、ニュー淡路の私の同級生社長に真っ先にプレゼンしたことを覚えている。
御年88歳の老体で突然私の事を思い出し、奥さんを呼ぶのももどかしく、携帯を発信したわけだ。
「主人は貴方にパチンコ店の用地のニィーズは無いか聞いています」と筆談しながら奥さんが代弁する。何と云う執念か。ご子息が高知1区選出の衆議院議員で前回の選挙では橋本大二郎を破って当選を果たされ一安心で、もうご隠居で居られればいいというのに。思わずそのど根性に「お前は何をしている、ぼやぼやするでない」と一喝された気分だ。

一方、この7−8年来、ある案件のお世話の際知り合ったO氏。そのキッカケの案件の際も融通無碍に状況への対応は快く引き受けるが結局は決め手に欠いて成約には至らなかったが、大阪本拠でその情報量の多さに引き続きお付き合いをしていた。
特にある健康ランドの入札の際はO氏の手先となって入札現場にまで出張り身体を張っての大仕事を果たしたが、O氏からは約束の手数料は未払いのまま。この事からお付き合いを止めれば良いものを次々と持ち込まれる情報に踊らされて大概走り廻ったがどれもこれも途中で雲散霧消の態。
私も馬鹿だから最近になってなんか可笑しいと疑惑の目を向けるようになった。
どうやら彼自身無類のお人よしを付け込まれ良いように使われている様子。そのとばっちりを私も受けていると言う事。
今日も事件がらみの話で、是非ある土地の売り込みを頼むと連絡が有ったが、余程物件を確認してからでないと動かないことに決めた。勿論売り先への堅いパイプは確保している。
おまけに、直近ではあるビルの買収に伴いテナントの斡旋とそれに伴う改装を特命でお願いしたが、その際のテナント仲介の手数料を先に融通してくれと泣き付く始末。何しろ最近成約したと聞いたことが無くお金もかなり窮屈そう。御年75歳とか。