学部２０回 水野良一
高校時代の３年間は勉強とサッカー両立を目指し、大学に入っても続けたいと思っていたところ亀井・浜口先輩の自宅訪問による勧誘で、なんの躊躇いもなく入部したのを覚えています。
１年生１０数人の中で、経験者は数人（上村・榎・水野）、ちょっとかじった程度が数人（豊島）、他はずぶの素人（岡田・森本・渋谷・古宮・二階堂・丸川）の集まりでした。
まず入部して驚いたのは４回生の走力（吉田先輩）、シュート力（厚木先輩）のすごさでした。
練習では先輩・ＯＢの厳しい教育を受け、時には先輩の鉄拳を受けた者もいましたが、下宿する同輩・後輩達は皆、私生活でも先輩のお世話になりました。
部員が少なく秋のリーグ戦では数試合レギュラーで出ましたが、試合では精神力、走力、技術不足でチームに貢献出来ず、２部から３部に降格、４年生の先輩達の涙を流す姿を、今も覚えています。２年生の夏、芦屋高校とのＯＢ戦に出て、右足を複雑骨折、１年を棒に振りました。この年、１年下の御影高校後輩である武山以下、１０名足らずが入部しましたが、リーグ戦では総力で４回生の抜けた穴を埋めることが出来す、３部から４部に降格しました。
リーグ戦終了後、主将指名を受け、２年計画の２部復帰を目標に上げ、まず走力・精神力を 養うことを目指し基礎技術の反復、後輩達には理解しがたい、走ることの多い練習に励みました。
多かったミーティング、各自の体調管理、敵チームの視察（二階堂）、良きマネージャー（古宮）に恵まれたこと、１０名の同期の桜、理解ある副主将（岡田）等、恵まれた環境にいました。
３回生時代のリーグ戦の成績は覚えていませんが、編成替えで４部から３部に組み入れられ、４回生の リーグ戦で入れ替え戦の権利を獲得、大阪市立大学との入れ替え戦で武山の豪快なシュートで勝利し、２部復帰の栄冠を獲得することが出来ました。
技術よりも走力・気力で試合に勝てる時代で、紅白試合が出来る部員数がいたこと、自分達よりも技術のある後輩達が入ってきたことが、４回生で２部復帰をなし得た最大の原動力になったと思います。
当時のチームは、技術的には素人（武山、獄元、小浜以外）の集まりでしたが、肝心な場面でのヘッヂングの競り合いに強く（岡田）、走り負けない（森本）、ゲーム中の声だし（水野）、粘りのある（榎・松村・中井）チームで、サッカーに対する直向さあったと思います。（他に楽しみがなっかた？） 運もあったことは確かですが、今から思えば勉強もしないで（勉強家もいました）、サッカーするか、マージャンするかの学生時代は楽しい４年間でした。
その延長で４０数年間、楽しく社会人生活を過ごし、４年前に直腸癌、昨年肺癌を患い、２度の手術・入院を経験しましたが現役復帰し、今も現役で仕事を続けています。１０年前から中国絡みの仕事で、現在も中国・東南アジアを飛び回り、好きなお酒を飲み、好きなテニス（中学時代から５０年）が出来るのも、商大サッカー部で諸先輩方々にご指導頂いたお蔭です。
当時の部員ですが、途中退部した者も含め、４回生棚橋、３回生有門、小笠原、高林、西堂 ２回生中村、真鍋・藤井・藤原・上田、１回生横山、中田らがいました。 最後に後輩達が２部キープに必死の努力をし、少ない部員で頑張ってくれたことが私の宝で、彼らにとっても大きな財産になったものと信じています。
学部２０回他部員の声
一番悔しく残念な思い出は、最後の試合、入れ替え戦に左手中指を骨折して、出れなかった ことです。(学部２０回：豊嶋）
夏の練習はきつかったが、良い仲間に恵まれてサッカーにどっぷり浸かって青春を謳歌した４年間でした。３回生までのリーグ戦は成績が振るわず降格続きで悔しい思いをしましたが、最後の学年で２部に昇格できたのは救いでした。（学部20回：森本）
運動禁止の病気のため、ほとんどプレーできなかったことが悔しさとして残る。それでも何試合かには出場している。誰も覚えていないと思うが、1回生で リーグ新人戦(於：服部緑地)、3回生で三大学定期戦(於：広島大)。胸に千鳥が飛ぶ白と緑のユニフォーム、埃っぽい土のグラウンドが汗の匂いとともに未だに記憶にあたらしい。(学部２０回：二階堂）
１回生夏の強化練習は鮮明に覚えています。ランニング後の「サークル」が地獄のゴング、終了後の自動車部前の消火栓での 水浴びが天国。現在第４コーナーを曲がり直線に入っていますが、同期１０名ヨレヨレ状態も、落馬もないのはなによりです。(学部２０回:榎）
1969年（昭和44年）リ-グ戦績
本学 ２ − ０ 京産大
０ − １ 近 大
５ − ０ 桃山大
３ − １ 京府大
１ − ０ 大教大
２ − １ 商船大
４ − ２ 大外大
6勝1敗で1位 入替戦
１ − ０ 大市大
