山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

奥津湖畔・赤壁邸の無残

院庄ICを下りて人形峠手前の奥津温泉に通じる179号線は新年の故かかなりスキスキ。以前にはなかった大型商業施設もチラホラ点在。
いよいよ山間に掛って思い出したのが赤壁邸。前回尋ねたのが平成18年7月のこと。当時なかなかの賑わいで食事処もあって中年夫婦が頑張っていた記憶があります。
苫田ダムダム湖である奥津湖の湖岸北側のワインデイングロードの先に赤壁邸が見えてきた。
当たり駐車場には車1台も見当たらない。おかしいなと思いつつ入口に回ると本日定休日の看板が入口を塞ぐ。この正月連休に定休日は無いだろうと入ってみるに人っ子一人見かけない。
店舗の中を覗き込むとほとんどが空っぽ。食事処はまるで人だけが蒸発しちゃったように椅子テーブルはそのままだ。
弘子ちゃんが張り紙に気が付いて「お父さん、去年の7月31日で閉店と書いてあるよ。」と声を張り上げた。
もしかしての予感が当たり、廃業の憂き目にあったらしい。後で聞くに、土地そのものはダム関連の所有地で、地元を有志で店舗を建設し、なんとか商売になるだろうと試みたが、なにせ179号からはかなり離れた場所が災い。
殆どがもう少し北にある179号沿いの水の郷を利用して赤壁邸まで足を延ばさなかった。
事業が行き詰まって残ったのは赤壁邸の建物。それも返すうえで取り壊さなくてはならないらしい。そんなお金が有るわけもないだろう。なんとか知恵を絞って来春には再開を願うばかりだ。