山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

久しぶりの「朝まで生テレビ」橋下節炸裂・面白かった

田原総一郎のボケが始まったかと思わせる自己満足・自己主張のみが目立ってきた「朝まで生テレビ」収録版を録画していて、本日再生してみた。
常々は当事者不在の岡目八目を並べ立てるばかりで、何が徹底討論か分からない迷路に迷い込み、田原のミスガイド、勘違いで一層内容をつまらなくしていた生テレビだったが、今回は当事者・橋下大阪市長出演を受けて、白熱の討論が展開されるだろうとの期待から録画しておいた。
感想としては、やはり当事者同士が対面してこそ、そこそこの討論が出来るんだという、分かり切ってはいるがなかなか実現し難い原理原則に気付かされたことに尽きる。
この男・橋下の良いところは、おじず怯まずどんどん討論の場に出てきて持論を展開することにある。大概はある程度地位を固めれば、都合の良い言の葉をいいことに、討論を避け、一方的にメッセージを述べるに止まる。
冒頭、区長の公選が公募に就任初日で変わっていたことの指摘を浴び、土俵際まで揚げ足を取られ、おやおやとの展開だったが、橋下は表情一つ変えず、田原のこの点は市長の誤りだったとの発言を逆手に取ってそれ以上の難詰をいなしてしまった。
状況としては、両者対立構造そのものの面々で、これ程利害の相反する顔合わせも珍しい。弱腰の元教育委員長も、これまで何にもしてこなかったことを認めて自滅。
市民派代表もただの揚げ足取り屋にしか思えない。
そんな中、香川リカ様だけは精神医そのものの分析力を用いて橋下の真意を引き出そうと試みた。
ロマンチックお宅の東浩紀早大教授も分からない分からないを連発しながらも、結局は橋下掩護の誘導発言を栗かえす。しかし、彼こそが橋下の実相を言い当てていたように感じた。
大阪の地から、日本ガラガラポンの本当の維新力が沸き立つのか、やはり権力に押しつぶされた大塩平八郎の二の舞となるのか。
久しぶりに面白かった。