山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

293高地の真実

なばなの里エントランスから

203高地の真実④無謀な挑戦

剣山を奪取の報が告げられた頃、新設された満州軍司令部が大連に向かおうとしていた。 総司令官に大山巌元帥、総参謀長に児玉源太郎大将が任命されており、大山は乃木に会うなり旅順の攻撃計画を尋ねた。 乃木は「7月25日から30日までに攻囲陣地の編制を終了…

203高地の真実③ロシア・日本両軍の兵力と消耗

明治三十七年(1904)6月1日広島宇品を発った第三軍は、6日に張家屯に上陸。ロシア軍は騎兵を中心に遼東半島の各処に姿を現し、日本軍との小競り合いを繰り返す。 乃木はこの衝突を制してロシア兵を排除しない限り本格的な旅順要塞攻撃には掛かれないと…

203高地の真実②攻城戦

明治も37年となれば、明治天皇の御代いよいよ平けく、その中で亡国の危機ともいえるロシア帝国南下膨張策により、堪らず宣戦布告したものの、陸軍は兵数で10倍以上、海軍は艦艇総トン数で2倍以上の兵力差。 それ故、日本陸海軍は短期決戦こそ唯一の勝算と…

203高地の真実①旅順港鉄くずの山

203高地の激戦で知られる乃木希典大将率いる陸軍第3軍を巡りどうも今まで思い込んでいた話と違うのではないかと思いだした。 司馬遼太郎描くところの「坂の上の雲」での乃木は旅順要塞攻撃特に203高地攻防ではいたずらに突撃を繰り返し夥しい犠牲を強いた愚…