山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

嵯峨野トロッコ列車

CIMG1398A.JPG保津川下りの一般客の殆どが、嵐山・嵯峨野からトロッコ列車に乗ってトロッコ亀岡駅に向かい、待ちうける京阪京都バスで亀岡乗船場へと急ぐ人々だ。我々はその逆をついて、先に保津川を下り、トロッコで引き返した。
JR山陰線と同じ軌道を走るトロッコはもともとは嵯峨野線としてJRの支線であった訳だ。このように廃線を観光資源として活用して成功した代表格がこの嵯峨野観光鉄道株式会社。
何せ当今、旅に出れば大手旅行社のツアーが顔を利かし、どこもかしこも団体バス客最優先。このトロッコからして、個人客の予約は受け付けず、当日現地窓口に並んで席を取らねばならぬ不便さだ。
この日も指定席は全部売り切れていて、立ち席ならどうぞという調子。仕方なく4号車立ち席に乗り込んだが、意外やこれの方が進行方向右指定座席にすわるよりよほど左右の見晴らしが良く、20分ほどの乗車時間があっという間に過ぎて行った。
この線は6つのトンネルを潜り、保津川を5回渡る7.3キロ。眼下・眼前・眼上のは保津峡を往く川下り船が何艘も連なり、船上の乗客からは、トロッコを見つけるたびに、盛大な歓声が挙がる。
沿線には開業当時植えられた桜と紅葉が、10余年を経て、立派に成長し、渓谷美と相まって、船から見上げる景色とはまた違く味わいを醸し出している。
12月29日から2月末までは冬季運休となるが、保津川下りが年中無休なのから比べれば、JR西日本の完全子会社で余裕をかましてるんじゃありませんか。
列車車掌がのっけから懇節丁寧にガイドしてくれて、いまやトロッコの名物となっております。途中駅からは大江山の鬼さんの乱入もあり、写真ポイントでは列車を止めてサービスに勤める。これでなくてはいけません。
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