山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

再度山・観月の宴

カテゴリーはあくまでJAZZ ME BLUESで。去年紅葉狩りにお招きいただいた再度山・鯰学舎の主人でかつ、名トランぺッタ―片岡学師匠から観月の宴ご招待。
1年前に駆けのぼった再度山ドライブウエーを辿る。
ドライブウエーから左に続く山道を分け入った突き当たりに鯰学舎があり、今回はその手前にCAFEをオープンしたその披露をかねての会とのことだ。
この辺りは国立公園内で、新規の建築は不可能。建て替えか補修しか許されない。
鬱蒼と茂る木々が視界を遮るが、その向こうに灯る明りが懐かしく息づいて隠れ家の在りかを示す。
この屋の住人片岡夫婦の手に掛かると、何故か風流の、俳見の風情が漂い、その中にJAZZのエキスを閉じ込めた隠れ家がしっとりとした佇まいと変身する。これぞ片やんマジックか。
下界とは3-5度は低い心地よい冷気の中、取って置きのワインとそれにあわせたオードブルが振舞われる。CAFEは「はなれ家」とネーミングされて、夜の帳が深くなるに従って、暖かな光をいや増す。
ほぼ20席の椅子が埋まった頃、シャンパンミュージック・エスカィアの演奏が始まった。
熱くなく、上品で、まことに邪魔にならないながら、懐かしいナンバー選りすぐっての演奏。
思わず、曲終わりには拍手・拍手となってしまう。この贅沢さは何なんだろう。
青竹を斜め切りして酒を焚火で温める竹酒も心地よく、おしゃべりのサンザメキも耳に心地よい。
多分、鯰学舎でのお料理を楽しんだあとは、このCAFEでその名残を惜しむという仕掛けであることは分かるが、其れを片やんの居場所ととぼけてみせる。この人生の楽しみ方はもはや達人の域。
このCAFEオープンで姿を現した樹齢100年を越す紅葉が見つかった。どこまで運に恵まれたお方だ。
去年目に焼き付いている、燃えるような紅葉に加え、この紅葉がどんな舞姿で迎えてくれることか、
11月20日頃が、紅葉の盛りとのこと。
一夜一客であれば、皆様ご予約お急ぎ下さい。  鯰学舎・・・078−371−3818




なつかしや若き日の師匠とヘレン・メリル