山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

本場のシュラスコ・フエジョーダ料理

シュラスコはむしろアルゼンチンの影響を受けたもののように思われる。広大な草原に牛の群れを追うガウチョ・カウボーイ達が、夕食となれば子牛の一頭も潰して、その肉を只ただ炙っては喰らいつく。そのままの料理法で、あらゆる部位を串刺しにして焼き上げる。写真のように大きな牛刀でお好みの量を切り取ってくれる。そのダイナミックなことこの上なし。霜降りのどうのと云ってる場合じゃありません。ひたすら噛み砕き、むしゃぶりつく。
まるで大草原、満天の星の元、焚火を囲んでの気分にさせられた。
かのフェジョーダなる豆料理も、本来なら週末にしか料理しない。というのも、牧場での安息日を迎える土曜日。牧場主達が食べ残した豚の臓物・尻尾までも下げ渡された奴隷たちが、豆と一緒に煮込んで食べた、彼等にとっての御馳走だったそうだ。その伝えを守って、未だに土日にしか料理しない仕来たりが続いている。・・・顎が抜けるほど噛みしめながら、ブラジル人に一度神戸牛を食べさせてみたいもんだと囁き合った。