山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

明石市役所の立地条件

69票差で泉市長が誕生。北口市長が音頭を取っていた駅前再開発も新市長登板で、一時は失速の懸念もあったが、どうやらこの案件だけは無視できない段階まで進んでいる現状から、大幅な変更、もしかして廃止という心配は無いように思われる。
市役所窓口機能の駅前再開発ビル4−6F移転につき、不思議と議論されていないのが既存の市役所の立地状況だ。
この東日本大震災の大津波でかなり高台に設置されていた役所が壊滅的被害を蒙った。行政の基盤を全部持って行かれた地区もある。
人的被害も夥しい。そしてさて復旧・復興となった時の起動エンジンたるべき機能喪失がこれ程ダメージ深いものか思い知った。
さて、この明石市役所だが、吉川ワンマン市長の置きみやげとして、おそらく日本全国だ一番の水際に立地。津波への備えなんぞ有ったもんじゃない。
この3.11前までは現状の建物に耐震工事を施す、若しくは立て直すことまで検討されていた。
兵庫県知事は防災の津波高を従来の2.5メートルから5メートルへと引き上げた。この明石には検討の動きすら見られない。
この見地からも、役所機能の市民利便を考えての今回の駅前高層立地はもっと評価されるべき。
出来うるなら明石博物館辺りにバックアップ機能を準備することも。