寡聞にして私が知らないだけなのか確かめたいのだが、ＴＶのニュースでトヨタの豊田社長・御曹司が最新の自動運転プリウスを自慢げに披露している姿を見て、物凄く違和感を覚えている。
話としては今後の生産計画がどうのこうの。業界を主導する立場としてそれで良いのかな。
3.11のＤＥＥＰな映像が放映されるにつけ、その惨状をもたらした、そして画面の主役ともいえるのが、夥しい車が津波に流され、押し戻され、連れ去られてゆく光景だ。
実際、この車の激動により、社内外でどれ程の犠牲者が出ていることか。ＴＶはその悲惨な有様を決して映し出そうとしないが、残骸としての自動車（メーカー・車種の関係なく）がその後も放置され、遺棄されている姿を見るにつけ想像されてならない。
ところで、狭い日本の道路の血圧をなお上げるために毎年何十万台の自動車を注入しているメーカーさんがこの事態をどう捉えたのか、一度聞いてみたいと思っている。
せめて通行の、復旧復興の邪魔になっている道路上の車の残骸を自動車業界のある意味の責務として取り除こうとした動きが有ったかどうか。
まず処分するうえで所有者の同意が必要となんのとの理由で手を付けられなかった残骸自動車。これが瓦礫の山と一緒の扱いでこれから処理されてゆく。
もちろんスクラップ屋さんが放射能の有る無しを検査して、解体圧縮して転炉に放り込む段取りだが、垂れ流しの自動車メーカーにその反省がないことが許されている事態に違和感抵抗を感じ、納得いかない気持ちでおりまする。
