山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

よさこい祭り②

その昔、正調が全盛の頃。その代表格が高知市役所連でありました。トラックの荷台に御囃子方を満載して、そのあとを踊り子隊が踊り続くわけですが、衣装も、阿波踊りを意識した、和装が中心でした。
それが、北海道・札幌でソーランよさこいが始まった頃から、音曲は大音量のPAとスピーカーを装備して、なおかつ一場の舞台と見紛う設えをほどこした地方車へと変化し、踊り子はこれまた、工夫の限りをつくした、艶やかな衣装を纏い、強烈なロックのリズムにのって踊り狂うように変化してまいりました。特に大漁旗にみたてた大旗を振りかざすのは、むしろソーランからの影響といえましょう。
今回の衣装を見ましても、一時の無国籍・エスニック風から、それぞれの方向性をもったものに変化しているように見受けました。特に地元連は、4人一組とか隊列縦隊・横隊単位での集合図柄を意識したものが多くなっております。とくに上町よさこい鳴子連の衣装は私の好みともうしあげておきます。
音曲に関しては、ロック調一色でどれと言って印象に残るものがありません。傾向としては、和太鼓を多用した、地方車上でのパフォーマンスはそれなりの効果をみせておりました。一時サンバ調が流行ったことをおもいだして、次はどう変化していくのかと考えますと、もっと音楽としての多様性がでてきても良いんではとかんがえます。もっと鮮明・重厚な音。クラッシック・JAZZ・フュ―ジョン・和調・マーチ風等、もっと音楽性をたかめた音曲の登場が望まれます。それにしても、2列道路を分離帯を挟んだ距離で、地元連と全国大会出場の他県連が同時に練る光景は絢爛にして豪華の一語に尽きましょう。a4ad9e47.JPG863da83b.JPG