山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

やがてやって来る平成の藩籍奉還・廃藩置県即ち年金支給停止

龍馬さんが暗殺される直前まで頭を悩ましていたのは、幕府に取って代わる新政府の財源でありました。福井へ出向き由利公正に相談をぶったり、銀座即ち貨幣発行を京都に移そうと提言したり。まあ、一生手許の小銭の塩梅から、大きくは新生日本の財布の中身まで、一生金繰りが付いて回った人生でした。最後に認めた書面の一通は借金返済の督促状でありました。
そんな苦労も斬剣一瞬で吹き飛んでしまいましたが、残された明治政府に圧し掛かったのが、旧幕府が丸ごと残しっていった藩体制そのもの。
言うほどの仕事をせずとも禄を食んできた膨大な侍共、その郎党の既得権益をどう剥ぎ取るか。
それはまるで、定年後を厚生年金と企業年金とで手厚く優遇されているこの国のエリート年金受益者集団の姿と重なって見える。
之に団塊の世代が多数加わって来る。その負担を担う現役世代からは恨差の声が湧きあがる。
毎年100兆円になんなんとする年金・福祉への税金の投入がもう限界を通り越して破局を迎える事態まで来ている。
東日本大震災の復興費10兆円など可愛いものだ。
かくしてその姿はどうであれ明治維新の際行われた廃藩置県による士族の碌召し上げと同じことを行わざるを得なくなるのは必定。