山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

谷 干城 とランドセル

谷干城と言えば坂本龍馬暗殺現場にいち早く駆けつけた人物として知られており、その後の活躍は西南戦争時の熊本鎮台を西郷軍の猛攻攻城戦で死守したことで、戦局を政府軍有利に回天させた人物として印象深い。
実は、先般から新書・谷干城伝を就寝の際枕元に置いて読んでいるんだが、ひどいときは2ページと進まぬうちに寝入ってしまってなかなか進まないでいる。
しかし、読む進むにつれて、谷干城の幕末後、軍人から政治家へと転身して行く中で、その主張するところ変わらず、明治天皇の信頼を一身に受け、薩長閥の政権に建白を続けた姿に感動。
読みきり、読み返した後、このブログで詳しく報告するつもりです。
そんな谷干城のエピソードを一つ。
陸軍中将谷干城明治天皇に請われて学習院の院長を務めた際、大正天皇学習院入学の際、伊藤博文がプレゼントしたと言われるランドセルを、全校生に広め当時問題となっていた生徒の姿勢の悪さを矯正しようとした。
オランダ語ランセル。もっぱら兵隊の背嚢が変化したランドセルはいまや日本中の小学生が背負って通学している。
そして残念なことは、その通学の列に暴走車が乱入し、小学生を死傷させる事件が連続多発するという異常事態。そして、その事故現場には生徒たちが背負っていたランドセルが散乱。
こんな事態となっては、干城が思いもよらなかった機能、即ち追突された際、衝撃を緩衝できる工夫もランドセルに施す必要があるのでは。