山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

入院1日目

とうとう来るべき日がやってきました。人生なにごともこうしたものだ。必ずその日はやって来ます。
朝9時半にがんセンターの入院受け付け前に並ぶ。うかない顔をしている初老・老人数名。同期の桜だ。
東京在住の3兄弟を代表して三男が昨日から帰明してくれた。手術の無事終了を見極めるまで付き添ってくれる。仕事が山ほどあるだろうに感謝・ありがとうの言葉しか見当たらない。
入院は人生初めての経験です。病気入院では歴戦の勇士・弘子ちゃんが鼻の先で笑った。
彼女の手術歴から見れば、ほんの初年兵の扱いだ。しかし、入院の準備万端完璧にやってくれました。
三男が帰ってきてくれて安心なのは、むしろ彼女の方かも。
第1日目、意外と忙しい。病院内の施設の案内から、入浴、排尿の量の測定、体温の測定記録から、主治医のICまで。昼食・夕食と終えるころ、弘子ちゃんと三男は帰って行きました。
三男が東京に帰ったあとが寂しかろう。
ところで不思議なご縁が判明。ナースステーションの前を通りかかったとき、三男が「あれ、あの医者の顔見覚えがある」と言い出した。
彼の人面の記憶力は凄いものがあって、あの東京の人込みから従兄の顔をみつけだした程。
この病棟は泌尿器・皮膚・呼吸器の合同病棟らしく、かのドクターは白陵高校の一年後輩で、皮膚科の担当と判明した。
おまけに高校時代には、三男のグループの配下のグループにいて、我が駅前飲食店にてメシを御馳走になりましたと、頭を下げてくれる。
ついでと言えばおこられるが、かのHドクターに長年付き合っているかなりグレードの高い水虫まで診てもらってお薬までいただいた。
考えてみれば、不動産仲介にても、思いがけない知人の出現でどれほど助けられたことか。
入院先のドクターにいささかのご縁があるなんて。この手術も無事切り抜けられる予感。やっと腹が据わった。