山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

カンニング

高校卒業の年から3度、3月3日と云えば国公立一期校の試験日。それこそ未だに思い出すだに暗い2浪時代。この年になって3年に渡り殆ど毎日ブログを更新している身が、その頃は大道学園(予備校)通いが半年と続かなかった。夏休み前には不登校。確か、2浪目の商大の試験問題が2回習った夏休み前の範囲からの似たような出題だったのが幸いしたんだ。但し行かなくなった期間は夜を徹して日本文学全集を読あさるしか時間の潰しようがなかった。お陰で現代文だけは得意科目となりました。
早稲田・政経商学記念受験をした際も、机の上にピー缶を置いての受験。態度こそ悪ぶっていたがカンニングだけは考えなかったし、出来る訳がありません。
しかし、便利になったお陰で携帯電話を使っての、いやもっと高度の通信手段で韓国ではかなり、組織的なカンニングが商売となっているとのこと。知恵袋に投稿して足がつくような幼稚な手段は使わない。日本ではこれ位の事で驚天動地、早速警察が身柄拘束に向かったが世界にはもっと巧妙で秘かに、組織的に行われているに違いない。いや、日本でもバレテいないだけではないのかな。どう考えても受かるレベルでない学生を見かけたりしませんか。
カンニングと云えば、前後左右の賢そうな、答案用紙が埋まっている奴の解答を盗み見るとか、出題範囲が決まっている学校の定期考査の際、消しゴムに要点をメモしたり、始まる前に机に手早く落書きをしておくぐらいの事を云うのであって、外部に待ち受けている第3者に問題を通じ、解答を得るとなると、もうカンニングとは云えない。まさしく受験のスパイ大作戦だ。
それと、もう1つ。どうやら試験管の監視力に問題があるんではないのかな。先生方、事務方、あるいはアルバイトを動員しての試験監督だろうが、皆さん本業以外の雑務で、真剣さが足りないか、カンニングあるいは不審な動きを察知摘発する意欲能力注意力が無いのでは。
今も、TVが今回の外部投稿の方法を報じているが、股の間に携帯を隠し、問題はスキャンではなくて片手入力でやったらしい。・・・この動きを怪しいと見咎められなかった。情けない。
思い出すのは鬼の成瀬の英文試験でのこと。静かに前列辺りを歩んでいた成瀬先生が、私の方につかつかと速足で突進してきた。私はカンニングしている訳ではないが、心地良い訳が無い。思わず首をすくめた瞬間直ぐ後ろの席の某君の頭に鉄拳が喰らわされた。確か、ボコンと凄い音がして、先生は無言で何事も無かったように立ち去った。

ところで、前にも告白済みだけど、就職試験にあぶれて7社めに受けることになった(株)入江商店の試験前日、直近に同じ入江を受けていた楠瀬先輩にどんな問題が出ましたかと聞き及び、問題と解答まで教えて貰った。勿論どの程度の試験問題か探るためのものだったが、試験当日、問題用紙を捲って腰を抜かした。全く同じ試験問題を使いまわしてござった。
勿論、ほぼ満点。会社側では開闢以来の秀才が現れたとばかりに、社長面接で採用即決となった。
これってやはりカンニングなの。