山陽立地・つれづれDEEP

10年にわたって書き散らかした事々を、この際一か所にまとめた

サッカー命の日々①EURO2008欧州選手権

昨夜は深夜から始まったサッカー・EURO2008欧州選手権一次リーグC組・地獄のC組の第2戦。
イタリアVSルーマニア、オランダVSフランスの2試合があり、42型プラズマTVにかじりつく。終わったころには「夜も白々と明けのころ」となっておりました。結果はイタリア1-1ルーマニア、オランダ4-1フランス。これでオランダの一次リーグ首位通過が決まった。フランスは勝ち点1で並んだイタリアと最終戦でぶつかる。負けたほうは国に帰りにくかろうに。監督へのプレッシャーも大変なものだろう。
数々のサッカー選手権(ワールドカップも含めて)のうち、4年ごとに行われるEUROが一番面白い。
日本チームの試合を見るとどうしても身贔屓が出て、純粋にサッカーを楽しむまでにいたらない。まずいプレーを見ると、思わず画面に「ボケ・アホ」の罵声の嵐となる。我が内なる野生が目覚めかねない。用心用心。その点EUROであれば、プレーをけなしているひまなどありはしない。考えられないようなスリリングな試合展開と、綺羅星のごときスター軍団による華麗な・渋い・奇抜な・そんなこと出来るの的プレーに目は釘ズケとなり、喚いているいる暇などありません。しかし、シュートチャンスには、思わず足に力が入る。「そこや・いまや」との明石弁も出る。そんな訳で、サッカーの試合が始まると弘子ちゃんは傍に寄りつかないことになっています。
この間も、確かワールドカップ・アジア予選awayのオマーン戦を観戦。はなから、オシムの代わりを務める岡ちゃんの采配には何故か不満であまり見たくはないんだけれど、この試合に勝てば予選通過確実との状況では、見ざるを得ないというわけだ。
試合は予想どうりワクワクもしなければ、それそれとの感動もない。それこそ岡ちゃんらしい、面白くもなんともない試合運び。それにしても酷暑の上、お粗末なピッチでおまけにAWAY。選手連には同情頻り。そんな中、1-1で迎えた後半これからという時間にゴール前への飛び出しから、大久保嘉人が相手GKとクロスプレーとなった。ボールをセーブしたGKの足が、嘉人のタマキンに入つたらしい。思わず相手をキックしてしまった。しまったと気づいたのか、ことさらに痛がる様子を演じる。コリャいかんわと思った途端にREDカード・一発退場。直後のイザコザで手を出したオマーンの選手も退場となり、数的バランスはなんとか対等のまま。しかし、相手に致命的PKを与えてしまった。かくなれば、天を仰いで
「神様、楢崎様」と祈り有るのみ。一瞬キッカーに逃せないというたじろぎが見えたような気がした。
一蹴の後、ボールはGKの手にあったか、パンチでしのいだか覚えていない。シオシオとピッチを後にする大久保の後姿を見ながら「気持は分かるで、おれも蹴っただろう、しかしPKが外れてなかったらお前どうすんねん」と突っ込みをいれている自分に気がつく。・・・やはりサッカーは俺にとっては未だに魔物なんだ。過ぎ去ったあのサッカー命の日々を忘れようとして、忘れられないでいる。・・・続